八千代市立郷土博物館見学記2

 タイトルは『発掘やちよ 新情報』であり、サブタイトルは「古代集落と中世城館」である。4章で構成されている。第一章は博物館と遺跡であり、サブタイトルの古代集落に相当する。博物館が建っている地は殿内b地点であり、そこからの出土遺物が旧石器から平安まで並んでいる。他にも周辺の村上込の内遺跡、浅間内遺跡などを取り上げている。第二章は開館30周年記念である。明治四十年(1907)から昭和四十九年(1974)まであった村上小学校の跡地に昭和五十二年郷土資料室が開設された。その後、1993年に歴史民俗資料館が建設され、2000年に現在の郷土博物館に改称された。小学校時代の菊の紋章、資料館プレートなどが出ている。第三章は中世遺跡の調査であり、サブタイトルの中世城館に相当する。米本城跡b遺跡、妙見前遺跡b地点(吉橋城址)、正覚院館跡a地点など多くの城址や中世集落などを取り上げている。第四章は八千代市の板碑である。市域には約170基の板碑がある。そのうち実物15、拓本10が展示されている。遺物展であるが、200点を超える数はなかなかのものである。八千代市は都市化が激しいので、これからも考古学からの調査研究が進むことを期待している。刊行物は6ページのパンフレットと展示資料一覧がある。

2023年7月15日から9月18日まで開催

2023年7月30日見学

2023年8月6日記