2019年6月8日に開館したこの館に初めて訪れた。鶴岡八幡宮の所有であり境内にある。タイトルは『鶴岡八幡宮のいまとむかし』である。部屋の広さにくらべて展示数は22件と少ない。古文書は北条氏綱書状、徳川家康黒印状など、地図は鶴岡八幡宮境内図など、刀剣は太刀、刀4振、他に古写真、浮世絵等であり、いわゆる名品展の趣である。スクリーンが二か所にあり、総じて観光客向けの感じがした。刊行物は出品目録のみである。
ミュージアムは1951年に開館して2016年に閉館した神奈川県立近代美術館を再利用したものである。坂倉準三の設計であり、ル・コルビュジエ様式のモダニズム建築と言われる。2020年には国の重要文化財に指定された。現在の展示室は二階の一部屋のみである。常設展示室はなく年数回の企画展のみとなっている。前述の建物のピロティ、大階段、中庭、テラスなどや脇にある平家池の景観などの方が主な見どころとなる。言葉は悪いが展示は添え物のようである。八幡宮の本殿の隣に宝物殿があり、そちらの方が常設展といえばいえるであろう。敷地内には別棟のカフェもある。JR横須賀線鎌倉駅、江ノ島電鉄鎌倉駅から徒歩10分である。
2025年3月20日から6月8日まで開催
2025年6月7日見学
2025年6月11日記