静岡市歴史博物館見学記3

 展示の最終日に駆け込みで見てきた。タイトルは『明治維新と静岡』、サブタイトルは「徳川慶喜、家達と旧幕臣たち」である。慶応三年(1867)から大正十四年(1925)までの静岡における慶喜、家達の動向をおっている。徳川家康と静岡のつながりは有名であるが、幕末、明治維新の時の徳川氏も静岡に多くの足跡を残していた。家達は七十万石の大名として認められた。展示の一番最初に徳川慶喜追討令木札がある。先日刈谷市で見た木札の類がここにも出ていた。静岡と旧幕臣の関係では勝海舟(所用ピストル、茶碗)、渋沢栄一(書状)、中村正直((書、旧宅図)、江原素六(静岡藩辞令)など錚々たる人々がいた。旧幕臣と慶喜、家達の関係では慶喜書、撮影写真、家達書、下賜朱杯などが出ている。静岡市だけでなく静岡県内におけるゆかりの地も知りたかった。また、徳川氏について来た旧幕臣のデータがあればより理解が深まると思った。刊行物は図録と展示資料一覧がある。図録には資料翻刻も載っている。

2025年4月26日から6月8日まで開催

2025年6月8日見学

2025年6月15日記