自由民権資料館見学記3

 タイトルは『町田とお殿さま』、サブタイトルは「江戸時代の領民と領主」である。前期後期に分けられる。ここでいう殿さまは旗本を指す。江戸中期以降、市内には大名領や大身の旗本領は無く、幕府領や単独、相給の中小の旗本領であった。第1章は小田原北条氏から徳川氏へであり、北条氏とその後の徳川忠長領である。北条氏照朱印状などが出ている。続く第2章、第3章そして第5章は知行所と旗本、村との関係であり、高札、棟札、小山田邑古絵図などが出ている。第4章は知行替えと御家取り潰しであり、改易、無嗣絶家などになった旗本を取り上げている。概して古文書が多い。全10章のうちここまでの5章が前期であり、残りの5章の後期は11月中旬から始まる。市内の旗本の石高等がのった一覧表が無いなど全体像が掴めないのは不便である。系図も見当たらなかった。刊行物は前期後期を合わせたリーフレットと前期の展示史料リストがある。

 資料館には久しぶりに行って内部がかなりリフォームされていた。以前の企画展示室が通史の常設展示室に変わり、今までの自由民権運動のメインルームが半分に縮小されあとの半分が今回の企画展に使われていた。この形が以後も以後も続くのかは分からない。企画展が2部に分けられたのは部屋の大きさによったのかもしれない。元の企画展示室でやっていれば一度で済んだとも思われる。

2025年10月4日から11月9日まで開催

2025年10月25日見学

2025年10月31日記