友人と栃木県、埼玉県を回った。タイトルは『喜連川家文書』である。鎌倉公方足利市の至宝が上に付き、さくら市制二十周年記念、栃木県指定有形文化財指定記念の展示である。この館では喜連川文書の展示を数回行っているが、今回は一番規模が大きい。まずエントランスホールを使ってパネル展示をしている。企画展示室では十四世紀から十八世紀までの喜連川家文書が並んでいる。鎌倉公方、古河公方、小弓公方そして喜連川家の歴史を文書で追っている。他には足利尊氏公木像、喜連川恵氏公木像、笄、栗形などが出ている。今回はここだけに終わらず常設展示室の一部屋を使って特に江戸時代の喜連川家文書を扱っている。戦国時代と比べて地味ではあるが、幕府内における喜連川家の位置付けがよく分かる。一つの武家文書がこれだけ残っているのは大変貴重であり、これからも調査研究が進むことを期待したい。刊行物は図録がある。
2025年10月18日から12月21日まで開催
2025年11月27日見学
2025年12月7日記
