上杉博物館見学記

 伊達市の次は米沢市である。遠いようであるが大して時間はかからないとのこと、実際に約30分で着いた。米沢市は数十年振りである。タイトルは『戦国京都と上杉家』である。上杉家と京都の天皇家、将軍家との繋がりやその仲介をする家臣、公家を取り上げている。全45点、この館の目玉の一つである国宝上杉家文書が多くを占める。文書は天皇家では後奈良天皇、将軍家では足利義満、義晴、義昭など、上杉謙信以外の大名は六角定頼、織田信長などが出ている。文書以外では太刀、川中島合戦図屏風、腹巻等が見られる。国宝上杉家文書は総数約2000通あり、色々な切り口で使えるのはこの館の強みである。刊行物は図録と展示資料リストがある。会場と図録の番号が不一致なのは不便である。

 博物館は置賜文化ホールとともに伝国の杜を形成している。近世の米沢藩を中心とした常設展示室がある。ミュージアムショップ、コーヒーショップも併設されている。隣接して米沢城址があり、上杉謙信を祀る上杉神社の境内となっている。上杉鷹山や景勝などを祭神とする松岬神社、上杉伯爵邸などと共に文化エリアとなっている。時間に余裕があればゆっくりしたい。JR奥羽本線米沢駅から約2km、バス便がある。

2022年4月16日から6月19日まで開催

2022年5月28日見学

2022年6月6日記