前橋市粕川歴史民俗資料館見学記2

 高崎市の次は前橋市へ向かった。市街地ではなく旧粕川村である。コロナで休館や入場制限がかかっていたのでやっと見れたという形である。タイトルは『前橋城大手門現る』、サブタイトルは「発掘された前橋城」である。今年1月の発掘の速報展という位置づけである。大手門の石垣が8メートル近く検出された。慶応三年(1867)の川越移城のときの破却の状態と考えられる。発掘成果のパネルが主で遺物は軒平瓦、軒丸瓦などの瓦のみである。どちらかというと絵図を使っての大手門の歴史構造などがメインとなる。現物が前橋城絵図2点、前橋城再築計画図、再築前橋城図、前橋外曲輪御絵図の5点が並んでいる。再築以前と以後の差異も分かる。次は今までの前橋城の発掘についてである。1988年から今回まで13回行われている。その成果がパネルで紹介されている。混んではいなかったが、見学者は絶えなかった。資料館は不便な場所にあるが、市民の関心は高いようである。刊行物は16ページのリーフレットが無料で配られている。コピーの手作りではあるがありがたい。

2021年4月24日から9月5日まで開催

2021年6月20日見学

2021年6月28日記