馬の博物館見学記3

 今回は『名馬と武将』でいうタイトルである。時代は鎌倉時代から戦国時代までが対象である。第2展示室、第3展示室を使っている。主となる第2展示室から始まる。博物館の性格らしく馬具が多く出ている。鎌倉時代のは木鐙が2点展示されている。室町時代の黒漆塗海有水干鞍・鐙や張良図沈金鞍は素晴らしい出来である。足利尊氏像(肖像画)や騎馬武者像(〃)のあとは古文書が並んでいる。北条氏規掟書、織田信雄書状、加藤清正書状などである。再び馬具で戦国時代の黒漆塗黄銅軍陣鞍などの登場である。後半は甲冑である。優品を集めており、金箔押桃形兜など珍しいものもある。第3展示室は狭いながらこちらも甲冑、鐙が出ている。館蔵で初めて出品されたものには初公開と記されているのは親切であった。武将と馬の関係がテーマであるが、タイトルにいう名馬の意味がよく分からなかった。刊行物には図録がある。

2019年10月5日から12月8日まで開催

2019年11月19日見学

2019年11月28日記