安土城考古博物館見学記4

 大阪での勉強会の後にピンポイントで寄った。展示の最終日である。そのものズバリ、タイトルは『安土』であり、サブタイトルは「信長の城と城下町」である。総数66種から構成されている。信長のと付いてもほとんど安土限定であり、安土城と安土城下町ということになる。前史の小牧城、岐阜城をさらりと触れて安土城になる。出土遺物の他は見慣れた織田信長画像や織田信長制札が出ている。仏殿額など摠見寺関連のものが目新しかった。続く城下町では出土遺物以外には安土山下町中掟書、安土問答などが出ている。最後の章は安土城のゆくえということで廃城後に新しく築かれた八幡山城とその城下町のことや織田信雄画像や織田秀信画像が並んでいる。今回は安土城下町の方に力点を置いていたように見受けられた。その分、安土城のことは従来の展示の枠を出なかった。出土遺物、古文書、古記録、肖像画など一通り展示されていた。ただ、武具類は見かけなかった。刊行物は図録と展示資料一覧がある。図録には関連した古文書、古記録をまとめており参考になる。

2019年4月27日から6月9日まで開催

2019年6月9日見学

2019年6月17日記