鎌倉国宝館見学記3

 鎌倉関連の見学記が続いたが、これで一先ず休みであろう。知ったのが遅かったのでこちらも最終日の見学となった。タイトルは『知られざる円覚寺の至宝』、サブタイトルは「古文書と羅漢図の世界」である。三井記念美術館の同様のタイトルに知らぜらるをつけているが、規模は半分以下である。全部で29種36点で、2点を除いて何かしらの文化財指定を受けている。また、国宝館1点、蔵六庵2点以外は円覚寺蔵である。サブタイトルにあるように古文書と羅漢図が多くを占める。主なものは北条時宗書状、円覚寺文書目録そして制符類である。特に養儼院手箱・内容品は初めて見た。徳川家康側室のお六の方の寄進であり、蒔絵資料として貴重である。刊行物は出品一覧のみである。三井の方は立派な図録を作っているのだからこちらも欲しかった。また、三井との連携が無かったのは残念である。相互割引とかスタンプラリーとか周知、集客の上で考えてもよかったと思う。

2019年4月27日から6月16日まで開催

2019年6月16日見学

2019年6月20日記