流山市立博物館見学記

この博物館には数回行っているが見学記は初めてである。タイトルは『小金牧』、サブタイトルは「絵図・古文書・発掘調査から見た牧と村」である。牧も城郭類似遺構として押さえておく必要がある。展示物は計34点であり、サブタイトルにある絵図及び古文書がほとんどである。絵図は大きいだけあって見栄えがいい。捕込の形もよく分かる。古文書となっているが、、文献の割合が多いように感じた。発掘調査に関しては野馬土手、シシ落し(犬、イノシシなど)のパネルのみであったのが少し寂しかった。他には勢子装束、村小旗を展示している。刊行物は16ページのリーフレットと展示資料一覧がある。

博物館は市立中央図書館と同じ建物にある。市の歴史を通覧出来る常設展示室は充実している。この一画にも小金牧のコーナーがあるので、企画展と連動させてもよかったと思う。ここは近世に駿河田中藩本多氏の出張陣屋があった所で、明治に入ってから葛飾県庁、印旛県庁が一時期置かれた。博物館へは流鉄流山駅から徒歩7分である。東京方面からだとJR常磐線馬橋駅から流鉄に乗り11分で終点流山駅に着く。流山市は新選組ゆかりの地である。慶応四年(1868)江戸を逃れてここに陣を置いた。しかし、新政府軍に包囲され近藤勇は捕らえられた。関連史跡は多くはないが、時間があれば訪ねるのもよいであろう。

<h3>2018年10月13日から12月16日まで開催</h3>

見学日
2018年11月11日
2018年11月20日