行田市郷土博物館見学記3

この館へは毎年のごとく行っている。今回は『鷹狩と忍城』というタイトルである。古文書、文献が多い中で、絵図、絵画、肖像画などを織り交ぜており計73点である(パネルを含む)。展示は大きく徳川将軍家の鷹狩と忍城主の鷹狩とに分かれる。前者の方は近年御殿遺跡の調査研究が進んでいる。近隣では鴻巣御殿が取り上げられている。家康は忍城も鷹狩の拠点としており、城内に専用の御殿があった。将軍としての鷹狩は秀忠、家光の代で終わっている。忍城址からは餌にされたと思われる犬や鳥の骨が出土している。興味のある展示品では慶長年間の御鷹野道中宿付や家忠日記の原本があった。鷹場役人にも触れているが、中小の旗本が多いため事績など不明の点が多い。また、忍城主(阿部氏、奥平松平氏)と鷹狩との関連もまだまだ資料が少ないようである。オオタカやキジなどの剥製が9体、目立つ所に並んでいる。刊行物は図録が出ている。

<h3>2018年10月6日から11月25日まで開催</h3>

見学日
2018年11月18日
2018年11月27日