安土城考古博物館見学記3

京都市内でのシンポジウム参加の途中にどこかへ寄ろうと思って探していたら『寺と城』が開かれているのを見つけた。サブタイトルは「近江の瓦」である。文字通り瓦に特化した展示である。総数335点のうち13点の仏像、仏具を除いて瓦のオンパレードである。大きく3部に分かれ第1部は飛鳥時代から平安時代、第2部は平安時代後期から室町時代であり、延60遺跡で寺社を中心に瓦窯址、近江国府址などを取り上げている。錦織遺跡、慈恩寺遺跡が目立つ。城郭関連は第3部の織豊時代である。8城であるが、点数では三分の一を占めている。安土城、坂本城、八幡山城、水口岡山城が主であり、金箔瓦、鯱瓦もいくつかある。他に鬼瓦5点を集めた1ケース、仏像、仏具を集めた1ケースもある。瓦好きにはたまらないであろうが、同笵関係や工人のことなどの解説があればより理解が深まった展示になったと思う。刊行物は図録と展示資料一覧がある。

<h3>2018年7月21日から9月24日まで開催</h3>

見学日
2018年9月8日
2018年9月18日