ミュージアム都留見学記

韮崎市から急いで都留市へ向かう。ずばりタイトルは『都留の城と館』なので見逃す訳にはいかない。サブタイトルは「中世から近世へ」とある。一言で表すと出土遺物展である。計35種のうち28種を数える。市内の城址の紹介のあとに中津森館址、谷村城址、勝山城址の遺物が並ぶ。特に勝山城址のものが多い。角釘、陶磁器、鉄砲玉などバラエティーに富んでいるが、瓦は出ていないようでる。遺物以外では甲斐国志草稿、谷村城下町絵図、勝山城ジオラマ、村絵図など7点である。広い一部屋の展示室であるが、余裕のある分もう少し武具や文書など並べて欲しかった。刊行物は8ページのリーフレットと資料一覧が出ている。前者は図録というより解説書といっていい。可もなく不可もないといった展示であった。『山梨の遺跡発掘2008』のパネル展も同じ部屋で開催されている。

ミュージアムには通史の常設展示室もある。富士急行線谷村町駅下車2分と便利である。谷村は近世には鳥居氏、秋元氏支配の後に天領となった。山に囲まれた狭隘な地でるが町割りや寺社に古い雰囲気が残っているので、時間があれば散策もお薦めである。

<h3>2018年7月21日から9月17日まで開催</h3>

見学日
2018年8月26日
2018年9月3日