韮崎市ふるさと偉人資料館見学記

友人と都留市の展示を見るついでに少し遠いが韮崎市まで足をのばした。『新御館 新府城』である。はっきり言って期待はしていなかったが、小さいながらまとまった展示なので紹介する。「真田昌幸公開記念特別企画展」と銘打っているように新府築城に関わる唯一の文書が目玉である。新府城址、隠岐殿遺跡、岩櫃城址、からの出土遺物がほとんどであり、新府城址からの乾門(搦手)の門柱、釘なども出ていた。遺物以外は前記の文書と新府城絵図、六文銭赤地旗、甲斐国名所記、藤武神社の版木の6点であった。刊行物は何もない。冊子でもよいから新府城址の現在の研究成果が分かる資料が欲しかった。テーマ展のようであったが、見っけものといってよいであろう。郷土史家の『三枝善衛』も同時開催である。

資料館は全く存在を知らなかったが、図書館、公民館などが入っている韮崎市民交流センター 二コリの一画にある。2011年開館である。文字通り韮崎ゆかりの人物を紹介する資料館である(現在31名)。小さな常設展示室も併設されている。JR中央本線韮崎駅の正面であり、立地は大変良い。

<h3>2018年7月21日から9月24日まで開催</h3>

見学日
2018年8月26日
2018年8月31日