横浜開港資料館見学記3

横浜市歴史博物館と同名の企画展『戊辰の横浜』を見てきた。こちらのサブタイトルは「開港都市の明治元年」である。開港後の横浜の都市部が対象となる。実物以外にもパネルを多用している。横浜の警備は外国軍、薩摩藩、外国軍、佐賀藩と変わったが、治安は保たれていた。やや平穏が戻った段階で、横浜の行政の業務を担ったのは旧神奈川奉行所の役人たちであった。中央政府でも旧幕府の旗本たちが下支えしたのと同様である。全国的な混乱の中でも横浜においては銃器や艦船の取引が盛んであった。甲鉄、宮城丸、エンフィールド銃などの売買の実態も分かる。また、東北戦争での負傷者を手当てする横浜病院にも1コーナーを設けている。この時代に活躍した人物の肖像写真も数点出ている。刊行物は図録と展示資料目録があるが、図録は市歴史博物館との合本である。半日あれば両方見ることが出来る。

<h3>2018年7月21日から10月28日まで開催</h3>

見学日
2018年8月17日
2018年8月24日