栃木県立博物館見学記

宇都宮氏関連の展示の内で最も中心となる『中世宇都宮氏』をやっと見ることが出来た。企画展示室は一連の関連展示全てを合わせたよりもずっと広い。展示替えを含めて241種を数える。県内のみならず東北から関西まで幅広く集めている。サブタイトルは「頼朝・尊氏・秀吉を支えた名族」であり、宇都宮氏の成立から滅亡まで順を追って並べられている。当麻曼荼羅縁起(光明寺蔵)、一遍聖絵(清浄光寺蔵)、太平記絵巻(埼玉県立歴史と民俗の博物館蔵)などここで見れるとは思わなかった。上杉文書も6点出ており、最近はあちこちでこの文書を見かけることが出来る。武将としての宇都宮氏だけでなく、宗教、文化にも大きな影響を与えている面にも一章をさいている。県立だから可能な展示であり、見応えがあった。最後の部屋では『関連市町特別展示』が開かれている。9市町2寺の14遺跡からの出土遺物が並べられている。これだけでも十分見る価値がある。スタンプラリーは7館押印したのでここで景品に換えた。特別展オリジナルのクリアファイルであった。刊行物は図録、出品一覧がある。

博物館は中央公園の中にある。一番奥にあるので正門から5分かかる。県の通史を紹介する常設展示室も充実している。自然系の部屋もあるが、こちらは別に移してもいいと思う。館内にはショップ、レストランもある。ショップには県内の出版物が豊富にある。JR宇都宮線宇都宮駅及び東武鉄道宇都宮線東武宇都宮駅からバス便がある。

<h3>2017年9月16日から10月29日まで開催</h3>

見学日
2017年10月1日
2017年10月12日