館林市には何度も訪れており、この館もたびたび見学している。今回の展示である『秋元家の歴史と文化展』は開催時から知っていたが、なかなか機会がなかった。先に見た友人からは図録がないと聞いておりまた収蔵資料展ということなので、それほど期待はしていなかった。秋元氏は江戸時代末期に二代にわたり館林城主となった。代々老中、若年寄など幕府の要職に就いた譜代の名門である。展示品は秋元家コレクションを中心としており、史料、城絵図、甲冑、書、刀剣、什器などである。当日は35種50品ほどが出ていた。無之字槍や秋元泰朋所用具足など家宝も見られた。城絵図は総社、谷村、川越、館林など秋元氏が在城した場所のものが並べられている。もう少しプラスアルファすれば見応えのある展示になったと思われる。同じスペースで、ちょうど『ぐんまの博物館・美術館パネル展』も開かれていた。
資料館は市立図書館と同じ建物にある。今回の展示は二階のみであり、一階は通史の常設展示となっている。館林城三の丸址にあり、近くに復元された土橋門がある。周辺に文化会館、市役所などがあり、東方向200Mのところには本丸址がある。それに隣接して第二資料館もある。第一資料館へは東武鉄道伊勢崎線舘林駅から徒歩15分である。バス便もあるが、天気が良ければ武家屋敷などを見ながら行くのもよい。
<h3>2017年6月17日から9月24日まで開催</h3>
- 見学日
- 2017年8月13日
- 記
- 2017年8月17日