私の研究対象は主に中世であるが、歳をとったせいか、それに友人の影響もあって、最近は明治大正を経て戦前戦中まで興味がでてきた。今回は『幕末維新期の点描展』を見てきた。小山市立博物館は二度目の投稿である。ごく普通の幕末明治の展示と思っていたが、なかなか良い展示であった。特に三部構成のうちの第二部に小山の戦いを取り上げていた。この戦いは名前だけは知っていたが、四次にわたる戦闘の経過を見るとかなりの激戦であったことが分かった。また、小山の人が坂下門外の変や天狗党に関係していたことも初めて知った。戊辰戦争における下野内の動きはもっと注目されてよいであろう。明治に入ってからの小山も展示されているが、続編として明治から戦前までの小山も企画してほしい。企画展示室に収まらず、常設展示室の一部も使っている。刊行物として図録が出ており、先に述べた小山の戦いについて詳しく載っている。
<h3>2016年9月17日から11月23日まで開催</h3>
- 見学日
- 2016年10月23日
- 記
- 2016年11月2日