長野県から新潟県へ足を延ばす。この館へは2018年のリニューアル後は初めてである(以前は上越市立総合博物館)。タイトルは『徳川四天王榊原康政の系譜』、サブタイトルは「譜代名門の史料と歴史」である。総計77件、多くが榊原家所蔵、旧高田藩和親会管理であり、県文化財に指定されている。二つの企画展示室を使っている。第1章は徳川四天王 榊原康政であり、高田藩とは直接関係無くても初代として取り上げなくてはならない。陣羽織、豊臣秀吉内書などが出ている。第2章は好文大名と風流大名であり、高田入部以前の主に姫路城主の時が対象となる。第2代から第8代までである。榊原忠次像、徳川家綱筆 鶏図などが出ている。第3章は高田の殿様であり、9代から11代の時代が該当する。乗物、池之端中屋敷図等が並んでいる。最後の第4章は幕末・維新と榊原家であり、混乱の中でなんとか藩の滅亡を免れた。長州征伐行軍図、会津降伏人名帳などが出ている。康政のみでなく榊原氏歴代の事績を紹介した展示であった。刊行物は図録と展示資料リスト、翻刻シートがある。図録はブックレットとして作られており、展示解説書のような性格である。
博物館の展示室は二階にあり、常設展示室を経由して企画展示室へ入る構造になっている。一階のミュージアムショップは充実している。博物館はえちごトキめき鉄道高田駅からバス便がある。徒歩でも20分で着く。高田城址の一画にある。周辺には高田城三重櫓や旧師団長官舎など見所が多い。時間があれば春日山城址にも足を延ばすのもよいであろう。
2024年7月13日から11月4日まで開催
2024年8月17日見学
2024年8月26日記