今週は友人と北行である。タイトルは『疾風怒涛 木曾義仲』、サブタイトルは「文書と絵画で見る義仲の一生」である。開館30周年記念ということで長野県を代表する人物の一人をテーマとしている。31年という短い一生なので、古文書等の実物資料よりも後世の伝承の方が主となる。参考を含めて計39件で構成されている。発給文書は現在11点しかない。その内の数点と木曾義仲像、脛当などが出ている。会場で目に付くのは屏風、絵巻の類である。木曾義仲合戦図屏風、木曽物語絵巻などであり、屏風は大きいので見栄えがする。個々の合戦ごとの解説もされている。不明な点が多い義仲であるが、江戸期以降には英雄伝説として全国に広まっていたことが分かる展示であった。隣の第二会場では「義仲のあと」が開かれており、同時代の市川文書7点が出ている。刊行物は図録と翻刻(展示資料一覧付)が出ている。屏風を拡大したパンフレットも貰える。
2024年7月13日から8月25日まで開催
2024年8月17日見学
2024年8月24日記