今月も友人と愛知県、静岡県を回ってきた。最初は蒲郡市である。タイトルは『蒲郡戦国年表』である。文亀元年(1501)から元和二年(1616)までが対象となる。時節柄ドラマを意識した展示である。蒲郡市域は竹谷松平氏、形原松平氏、五井松平氏、鵜殿氏などの在地領主が割拠していた。最初は十六世紀の前半までで今川氏の支配下でほぼ安定していた。松平長勝寄進状、松平信長寄進状などが出ている。大きく動いたのは永禄五年(1562)上ノ郷城を巡る戦いであり、今川方の上ノ郷鵜殿氏と家康方の松平氏、下ノ郷鵜殿氏が戦った。激戦のすえ上ノ郷城は落ちた。この戦いの前後が今回の展示の中心となる。徳川十六神将画像、徳川家康判物などが並んでいる。最後は永禄六年から家康の関東移封までであり、涅槃図、松平家具足などが出ている。竹谷松平氏の歴代の画像も時代を追って5枚見ることが出来る。刊行物は12ページのリーフレットが無料で配られている。なお、二階ロビーで関連した『家康と戦った城、家康を支えた城ー発掘出土品展ー』が開かれており、上之郷城址、形原城址、竹谷城址の出土遺物の展示および市内の城址の紹介をしている。
博物館は二階に歴史展示室、民俗展示室がある。JR東海道本線蒲郡駅から徒歩10分である。
2023年7月15日から9月3日まで開催
2023年8月26日見学
2023年9月2日記