鉢形城歴史館見学記4

 群馬県から埼玉県へ入る。タイトルは『昌國寺』である。寄居町に所在する曹洞宗の寺である。天正年間(1573~92)に水野石見守長勝が開基した。水野氏は後に六千石の大身旗本となった。展示品は朱印状(家康、家光、二十石)、水野忠貞像、黒漆塗鞍・鐙などである。寺は水野氏の屋敷址に構えられ、今も空堀、土塁などの遺構を見ることが出来る。また、町史跡の水野氏歴代の墓もまとまって残っている。江戸中期の寺領絵図、明治二十三年の墓地簿などが参考になる。埼玉県立歴史と民俗の博物館との共催となるが、展示室が狭いので県博の『武蔵国の旗本』(2020、コロナで開催中止)の展示品のいくつかは出ていなかった。刊行物は何もない(A3のチラシのみ)。

2022年4月16日から6月5日まで開催

2022年4月17日見学

2022年4月25日記