群馬県内、埼玉県内の博物館等を友人と回ってきた。メインがこの館で『高崎藩のお殿様』、サブタイトルは「大河内松平家の至宝」である。元禄八年(1695)から明治四年(1871)まで高崎城主であった大河内松平家に関する展示である(八万二千石、一時期、越後村上へ移る)。総計98種、125点、博物館と高崎市所蔵で占められている。第1章は大河内松平家と家臣団で、藩主関連は稲妻の鎧、信興木像、采配など、家臣では遠藤家文書、御貸具足などが出ている。第2章は近世高崎における文化と人々のすがたである。木曽街道六十九次之内、町駕籠などが並んでいるが、高崎城絵図、高崎城址出土遺物(鬼瓦、陶磁器等)は城関連ということで別の章を立ててもよかったと思う。第3章は幕末の動乱と高崎藩である。なぜか急に天狗党、下仁田戦争を取り上げている。関連資料を多く持っているからで、下仁田戦争絵図、天狗党浪士人相触書などが出ている。最後は旧高崎藩士写真、大河内輝声写真等の展示で終わっている。ただ、大河内家歴代についての説明が不足しているように感じた。刊行物は展示資料目録のみである。特別展なのに図録は無い。規模の大きい所蔵品展のようであった。
2022年4月16日から6月5日まで開催
2022年4月17日見学
2022年4月24日記