さくら市ミュージアム見学記2

 宇都宮市の次はさくら市へ行った。タイトルはずばり『勝山城』、サブタイトルは「戦いの時代」である。下野を代表する名家である宇都宮氏の重要な拠点として一族の氏家氏や重臣の芳賀氏が城主となっていた。氏家氏のコーナーでは御前城絵図、御前城図、今宮祭祀録諸本などが出ている。続く芳賀氏のコーナーには芳賀高照像、芳賀高継像、宇都宮尚綱書状などが並んでいる。特に宇都宮俊綱が討死した早乙女坂合戦についてスポットを当てている。最後のコーナーでは保存や公園化のことなどが簡単に触れられている。以上が企画展示室の概要であるが、歴史関連の展示物が主となる。ホールでは全体の模型、大手口の構築風景の模型の他に陶器片、砥石、鉄釘等の出土遺物の展示となる。特別展示として筋兜が2領づつ展示室とホールに置かれている。大きな模型はそのままで他の物は展示室に一括した方がまとまってよかったと思う。博物館は勝山城址の一画にあるので、立地を活かして遺構、構造と連動させるような方法も考えられよう。『むかしのくらしの道具』も同時開催である。刊行物は図録がある。展示室では古文書に釈文がついていたが、図録には無いのは不便である。

2022年1月8日から2月13日まで開催

2022年1月16日見学

2022年1月23日記