岩槻郷土資料館見学記

この館へは岩槻市立郷土資料館の時から行っており、2005年にさいたま市立岩槻郷土資料館になってからも何度か訪れている。今回友人からの情報で『岩槻周辺の城を探る』が開かれていることを知った。城郭がテーマなのでさっそく見に行った。二階の企画展示室を使用し、県内の5ヵ所の城址を紹介している。出土遺物のみであり、石戸城址(北本市ー懸仏、鎧小札、土壁など)、戸塚城址(川口市ー鉄砲玉、かわらけなど)、松山城址(吉見町ー陶磁器、かわらけ)、難波田城址(富士見市ー漆器、碗など)、伊奈氏屋敷址(伊奈町ーかわらけ、陶磁器)である。他に発掘時の写真や氷川女体神社大般若波羅密多経奥書のパネル9枚がある。各地の出土遺物を1ヶ所で見れるのは良かったが、区内、市内の城址のことも取り上げて欲しかった。刊行物は何も無くチラシも作られていない。

 館は昭和5年(1930)に建てられた旧岩槻警察署庁舎(国登録有形文化財)を利用し、一階の展示室では岩槻区の城下町や古代の歴史および民俗を紹介している。岩槻城址からの出土遺物は二階ではなく一階の方にある。東武鉄道野田線岩槻駅から徒歩10分である。岩槻は人形のまちとして知られており、岩槻城址、有名社寺など見所は多く時間があれば回ってみればよいであろう。

2021年11月6日から12月12日まで開催

2021年1月21日見学

2021年11月26日記