本庄市から寄居町を経て毛呂山町に行く。タイトルは『戦乱の世の文化財』、サブタイトルは「指定文化財を中心に毛呂山の中世をしのぶ」である。町内を基盤とした毛呂氏や大類氏などの在地領主が中心となる。小田原北条氏の鐘證文、福徳の鰐口等の他は崇徳寺址、大寺廃寺などからの出土遺物が主であり、特に板碑が目立つ。有名でない小領主が多かったので、パネルでの解説に力を入れていた。鎌倉街道上道を舞台とする苦林野合戦、戦国期の毛呂合戦、また毛呂氏は結城合戦や立河原合戦へも参加している。町内にある数ヶ所の毛呂氏の墓も紹介している。早い段階で後北条氏の家臣に組み込まれたので、中世前半の事柄が主の展示であった。刊行物は20ページのコピーのリーフレットが配られている。
資料館は鎌倉街道や出雲伊波比神社などの通史を紹介する常設展示室がメインである。交通の便は悪く、東武鉄道越生線武州長瀬駅からタクシーとなる。徒歩だと30分かかる。
2020年10月17日から2021年3月14日まで開催
2020年11月23日見学
2020年12月2日記