友人と福島県へ行った帰りに栃木県内の博物館等を回った。最初は那須町でタイトルはストレートに『芦野氏』、サブタイトルは「那須七騎から交代寄合へ」である。開館二〇周年 特別展とめいうっているが、館自体が小さいので大体の規模は想像出来た。特別展示室というものはなく、回廊の広めの部分が主となる。パネルを含めて計46種で構成されている。芦野氏は中世は那須一族、そして近世は約三千石の交代寄合の旗本であった。中世の展示は文献4点、古文書1点、出土遺物6点、板碑1点であり、あとはパネルで城址、墳墓を紹介している。主要な展示は近世であり、交代寄合の事績や領国支配そして当主の書幅、日用品などである。これといった目玉はないが、めったにない交代寄合をテーマにした企画であった。刊行物は図録と展示品リストがある。
探訪館は平屋で回廊を利用して町の通史の常設展示をしている。交通の便はJR東北本線黒田原駅からバス便があるが、本数は少ない。すぐ裏山が芦野城址、のちの芦野陣屋址であり、街中は陣屋町、宿場町(奥州道中芦野宿)の面影が残っている。
2020年9月18日から12月6日まで開催
2020年12月5日見学
2020年12月11日記