荒川ふるさと文化館見学記

10月1日は都民の日であるが、どこかへ行く予定はなかった。直前に『三ノ輪の殿様展』がその日から開かれるとい情報を入手したので、さっそく見に行くことにした。サブタイトルは「あらかわの大名屋敷」である。もちろん上屋敷はないが、下屋敷、抱屋敷がいくつかあるのは初めて知った。取り上げている大名は宗家、大関家、石川家、加藤家、池田家である。黒羽藩大関家が主であり、その中でも第十一代大関増業に光を当てている。大関家に関しては栃木県内の博物館では何回か展示がされているが、都内でまとまって見られるのは初めてであろう。他の大名については出品数は少ない。江戸城から離れた地にこのような大名屋敷があるということは荒川区民でも知らなかったであろう。屋敷絵図などは国元に残されている場合が多いので、継続した調査が望まれる。刊行物は図録が出ている。同時期に『江戸箕輪御下屋敷御抱屋敷覚書』が発行されており参考になる。

館内は一通りの歴史の常設展示もある。敷地内に橋本左内の墓を保護するサヤ堂が移されている。JR常磐線南千住駅から徒歩8分、南千住スサノオ神社のすぐ隣である。近くに円通寺、回向院などの名刹がある。

<h3> 2016年10月1日から11月6日まで開催</h3>

見学日
2016年10月1日
2016年10月13日

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