諏訪市博物館に続いて高島城を見学したがこちらはパネル展なので、急いで次の『真田と諏訪展』を見に行った。いかにも大河ドラマ関連である。茅野市の施設である史料館は2回目の訪問である。展示室は狭いので、出品数は計17点、ほとんが中世文書である。真田昌幸、武田勝頼、織田信長など守矢氏宛が主である。守矢氏は諏訪大社上社の神官の実質上の最高位であり、諏訪氏関連の文書を多く所有している。ここでは諏訪氏は諏方氏と表記されている。図録はないが、無料の釈文集をもらえる。
史料館の展示は年に数回、所蔵の文書をテーマを決めて公開しているのみであるが、わざわざ神長官と名乗っているように館内外の見所も多い。一つは建物そのものである。1991年に建てられ、サワラ葺きの傾斜した屋根を持つ一部二階建てのユニークな外観である。また、敷地内にはミシャグチ社や市有形文化財の祈祷殿などがあり、中世の雰囲気が味わえる。交通の便が悪いのが難点である。蛇足であるが、クイズラリーの景品は諏訪頼忠、日根野高吉、真田昌幸の花押が入ったコースターであった。
<h3>2016年8月6日から10月10日まで開催</h3>
- 見学日
- 2016年8月20日
- 記
- 2016年8月29日