タイトルは『鎌倉大仏』、サブタイトルは「みほとけの歴史と幻の大仏殿」である。出土遺物の展示が主の館であるから大仏についての発掘調査が紹介されていると期待して見に行った。大仏が出来る前史として宋文化、勧進僧、禅などの文献や市内の出土遺物を並べた後に大仏及び大仏殿のコーナーになる。遺物は鞴の羽口、白磁片、宋銭など、文献は鎌倉大仏縁起、大仏高徳院略記などが展示されていた。最後のコーナーは社寺参詣、外国人からの見方等であった。思ったより大仏関連の発掘成果が少ない感じを受けた。一般的な事柄に終わり、謎の解明という点で今一つであった。刊行物は展示リストと10ページの無料のリーフレットが配られている。本館の特集展示『北条義時とその時代』はしばらく続くようである。
2021年4月24日から7月17日まで開催
2021年7月10日見学
2021年7月17日記