やんば天明泥流ミュージアム見学記

 友人と群馬県方面へ向かう。長野原町に所在するこの館は初めての訪問である。タイトルは『長野原町の中世と柳沢城』、サブタイトルは「長野原町かるたでめぐる武将の足跡」である。最初にサブタイトルの中世関連のかるたを5枚紹介している。次に延文二年(1357)銘の板碑が出ている。その次からはタイトルにある柳沢城址についてである。1992年、1993年の発掘で出土した遺物が34件並んでいる。古瀬戸三耳壺、青白磁梅瓶をメインに内耳鍋、石臼、大甕、小札板などである。恥ずかしながらここに来るまで柳沢城址のことは良く知らなかった。最後は丸山城のジオラマで終わっている。今回は主に柳沢城址のみであり、他の中世遺跡は取り上げていなかった。こじんまりとした展示であるが、何回も来れるような場所でないので見てよかった。刊行物は8ページの無料のリーフレットと展示資料一覧がある。

 ミュージアムはその名のごとく天明三年(1783)の浅間山大噴火によって発生した天明泥流に特化した資料館である。最初に体感シアターで映像を見る。次に常設展示室に案内される。1994年から2019年までの八ッ場ダム建設工事による発掘で出た縄文時代から江戸時代までの遺物と天明泥流の紹介をしている。敷地内にはダム水没地から一部を移築した町立第一小学校旧校舎があり、無料で公開している。交通の便は大変悪い。車で行くのが一番良い。

2024年9月14日から11月4日まで開催

2024年10月6日見学

2024年10月13日記