伊東市文化財管理センター見学記

 学生時代の友人たちと会った後に寄った。タイトルは『戦国時代の伊東』、サブタイトルは「北条から徳川へ」である。第二展示室が会場である。十一世紀から十七世紀までの在地領主の伊東の足跡を追っている。序章が鎌倉から室町時代、終章が江戸時代初期であり、その間を伊勢宗瑞の伊豆侵攻、北条支配、小田原合戦を経て家康の関東入国に章分けしている。解説パネル、写真パネルが多く、実物は出土遺物では井戸川遺跡の染付皿、銭貨、和釘など、古文書では吉良氏朝書状1点である。第一展示室は旧石器から江戸時代までを扱う常設展示室である。ここの中世コーナーには鎌田城址、井戸川遺跡、寺中遺跡などからの出土遺物が並んでいるので、企画展と連動させたほうがよかったと思う。刊行物は何もない。

 センターは出土遺物の整理や市史編纂が主な事業である。展示室は上記の二部屋のみである。アクセスはJR伊東線伊東駅からバス便もあるが、徒歩でも15分で着く。

2023年11月17日から2024年3月31日まで開催

2024年2月14日見学

2024年2月23日記