久しぶりの鎌倉市である。タイトルは『異国襲来』、サブタイトルは「東アジアと鎌倉の中世」である。文永の役750年と銘うっているが、来年が750年目である。区切りのよい年であり北部九州が賑やかになると思われるが、それ以外では多分初めての展示であろう。計37件で大きく3章に分かれる。第一章は異国襲来の衝撃であり、考古襲来絵詞(模本)などが出ている。残念ながら海底から引き上げられた元軍関連の遺物(松浦市教育委員会蔵)は一月以降の展示予定であった。第二章の戦と祈りの鎌倉では鎌倉との関連を取り上げている。立正安国論、北条時宗下文などが出ている。同時期の武具として雁股、轡、籠手なども並んでいる。第三章は海がつなぐ鎌倉と東アジアであり、一山一寧像等や鎌倉の寺院が所蔵する響銅碗、青磁鎬文碗などが出ている。刊行物は図楼と出品目録がある。なお、今回の展示では異国襲来、モンゴル襲来という名称を使用している。今まで使われていた元寇という言葉は改める時期かもしれない。
2023年12月16日から2024年3月9日まで開催
2023年12月16日見学
20023年12月25日記