毛呂山町歴史民俗資料館見学記2

 鎌倉とつけば何でもという訳ではないが、鎌倉街道の展示なので交通不便ながら見に行った。タイトルは『史跡鎌倉街道上道』、サブタイトルは「道・宿・寺・塚」であり、2022年11月10日に町内の鎌倉街道上道の一部が国指定史跡となった記念の特別展である。特別展示室といってもロビーの一画である。パネル展示と出土遺物展示が主となり、他に社寺境内取調帳(明治十年)、川角村神社明細帳(明治十八年)などの文献が複写を含めて5点である。最初に写真パネルで町内及び県内の鎌倉街道上道の現状を多数紹介している。続けてサブタイトルにあるように道、宿、寺、塚の切り口でそれぞれ出土遺物、解説パネル、発掘風景を含めた写真パネルで展示している。遺物では木製の井戸枠(堂山下遺跡)、板碑4点などが目立つ。他に城添遺跡(鳩山町)、崇徳寺址から常滑産大甕、石臼、瀬戸焼などが並んでいる。

 常設展示室にも鎌倉街道上道の展示があり、連動させた方がよいと思った。鎌倉街道上道は資料館のすぐの所を通っている。また、周辺には板碑、古墳、寺社などが存在し見所が多い。刊行物は図録があるが、解説書の体裁であり県内の鎌倉街道上道の概略が分かる。他にもパンフレット類がいくつか作られている。

2022年10月15日から2023年5月7日まで開催

2023年4月16日見学

2023年4月23日記

画像は図録の表紙