センチュリーミュージアム見学記

どちらかというとマイナー小さな美術館である。『書が語る戦国の世』を見てきた。古文書など史料24点、その他肖像画、南蛮漆器など7点計31点である。豊臣秀吉、伊達政宗などメジャーな戦国大名もあるが、毛利氏関連が充実している。毛利元就、輝元、小早川隆景等である。他の館では見られない特徴がある。それは展示品のタイトルのみ表示されており、解説、釈文はないことである。この展示の趣旨説明も一切ない。刊行物は受付で16ページのリーフレットが渡される。それには解説、釈文などが載っている。すなわち、それを見ながらゆっくり回るようにということらしい。不親切な気もするが、小さな館だから出来ることであり、このような美術館が一つぐらいあってもよいのかもしれない。

この館の収蔵品は古文書、写経、古筆など文字文化を中心としたものであり、書の美術館と言われている。他にも彫刻、金工など多くの分野のものを集めている。文字史料は年に数回企画展として展示替えをしており、その他のものは随時替えて常設展示をしている。東京メトロ東西線早稲田駅から徒歩6分、早稲田大学の近くである。あまり目立たない隠れ家ならぬ隠れ美術館といったおもむきか。

<h3>2017年7月3日から9月23日まで開催</h3>

見学日
2017年7月13日
2017年7月19日