先日の3館スタンプラリーのうち沼津市からの刊行物が届いたので、ここでコメントしたい。統一テーマ「駿東・北伊豆の戦国時代」の中の『駿豆争乱 国境の攻防展』である。沼津市域には興国時城址、三枚橋城址、長浜城址など境目の城が多くあり、攻防戦もたびたび行われた。展示は今川氏、武田氏、北条氏そして葛山氏などの古文書が主である。他には城址からの出土遺物が少しである。3館のうちではやや地味な感じがした。送られてきた刊行物は図録というよりも冊子である。それでも概説書としては良く出来ており、伊勢宗瑞の登場から小田原落城まで簡潔に述べられている。この本にプラスアルファして3館をまとめた図録作成も可能であったのではないか。3館合同の企画展は14回を数えるようなので、図録、開催期間などにつて少しは考えて欲しい。
沼津市には他に歴史民俗資料館もあるが、この館は名称で分かるように沼津兵学校や江原素六などの近代の沼津が主要テーマである。市の通史展示もある。JR東海道本線沼津駅からバス便がある。
<3h>2016年11月12日から2017年1月29日まで開催</3h>
- 見学日
- 2016年12月17日
- 記
- 2017年1月4日