チラシで今年が千葉開府890年ということは知っていたが、いろいろなイベントが市内であったらしい。但し、都内では全くといっていいほどその情報が入らなかったなかったのは少しさみしい。その一つが『千葉妙見大縁起の世界展』である。市内の栄福寺に伝わる「紙本著色千葉妙見大縁起絵巻」は16世紀の成立である。8月から開催されているが、原本の展示は11月中旬からであった。保存のため一部のみの展示替えである。あとは複製の展示になっている。他には妙見信仰に関するものがあるが、今一つ目新しいものがない感じがした。『展示でこおんじょ講座展』も同じ会場で開かれており、それにスペースをとられたのは残念であった。刊行物はリーフレットのみで、縁起については1995年刊行の『千葉妙見大縁起絵巻』を参考にするようにということらしい。一階で『千葉市の中世遺跡展』が開催されており、市内の中世遺跡、主に城址からの出土遺物が並べられていた。
博物館は千葉城址の一画にある。公園化が激しいが、空堀、土塁も残っている。1967年建設の天守はもちろん模擬である。常設展示は主に千葉氏についてである。五階は展望室となっている。開館当時は有料であったが、近年のリニューアル後は無料となった(それでも60円と天守入館料としては安かった)。JR千葉駅からバス便がある。徒歩だとJR外房線本千葉駅から15分で着く。
<3h>2016年8月9日から12月11日まで開催</3h>