茨城県から一日おいて栃木県である。タイトルはずばり『鹿沼城』、これは見るしかない。鹿沼まるごと博物館としてのの企画展である。多目的ギャラリーが会場である。鹿沼城主壬生氏の歴史から始まり、宇都宮氏軍旗、壬生義雄安堵状などが出ている。次に鹿沼城の姿の章では模型2点、古城図などが出ている。続いて鹿沼城を掘るの章では20件の出土遺物が並んでおり見応えがある。主なものはかわらけ、漆器、下駄、陶器、青磁などである。ほとんどが十六世紀である。発掘風景も写真パネルで展示している。最後は鹿沼城の終焉であり、明治や昭和の図が出ている。古図、古文書、出土遺物など一通り展示されていた。中世城郭の展示としては規模が大きかった。ただ、開催期間が3週間とやや短かった。見学当日は日曜日でもあり、そこそこ混んでいた。鹿沼城址の現状は主郭が野球場となり他の遺構の残存状況もよくないのが惜しまれるが、壬生氏の本拠としての鹿沼城を再認識する良い機会となったであろう。刊行物は図録(24ページでなんと100円)、展示資料目録、古文書翻刻がある。
ホールは正式名称を鹿沼市民文化センターという。市には郷土資料展示室があるが小さいので、今回はここを使ったのかもしれない。東武鉄道日光線新鹿沼駅、およびJR日光線鹿糠駅からバス便がある。徒歩だとそれぞれ30分かかる。
2024年2月4日から2月25日まで開催
2024年2月12日見学
2024年2月22日記