蒲郡市から西尾市経由で安城市へ向かう。見学記は6回目とかなり多い方である。タイトルは『徳川の支柱 酒井氏』、サブタイトルは「左衛門尉家と雅楽頭家」である。大きく戦国時代と江戸時代前期からなる。安城譜代である酒井氏はかなり前に二系統に分かれたが、共に子孫は繁栄した。色々な系図があり、家康の家臣になるまでは不明な点が多い。雅楽頭家は西尾城代となった政家からその活躍が見られる。また、左衛門尉家は吉田城主となった初代忠次、二代家次が東三河の支配を任された。松平元康書状、酒井忠次画像、酒井家次黒印状などが出ている。江戸時代に入ると左衛門尉家は三代忠勝が出羽庄内藩主となり代々続いた。雅楽頭家は政家の子の重忠、忠利兄弟が取り立てられ、重忠の子の忠世(上野厩橋藩主)、忠利の子の忠勝(若狭小浜藩主)は共に出世した。二系統の酒井両家は譜代大名として代々幕政に関与した。酒井忠勝画像、領地目録、口宣案、妙玄尼画像などが展示されている。展示数は約150種であるが文書、文献が大半を占めていた。他に甲冑、画像等が数点あり、刀剣は皆無であった。今回は安城譜代一ということで、その二では本多氏の展示が予定されている。刊行物は図録がある。
2023年7月15日から8月27日まで開催
2023年8月26日見学
2023年9月4日記