栃木市蔵の街市民ギャラリー見学記

 タイトルは『なんで西方城 なるほど西方城』である。思っていたより規模が大きかったので記すことにした。一つの蔵の一階と二階と別の蔵の二階を使っている。メインの蔵の一階は西方城の位置の章から始まる。次は山頂部の発掘調査で、赤色立体地図とかわらけ、内耳土器、釘隠しなどが出ている。特殊な出土品ではかわらけと土馬を取り上げている。かわらけは金属生産の関わると思われる。測量調査でわかったことでは赤色立体地図2点、次の縄張図で分かったことでは縄張図1点が出ている。二階に上がる。文献史料調査でわかったことの章に続く城下町を復原するでは字界図3点、続く山麓部の発掘調査ではかわらけ、鉄砲玉などが並んでいる。次の新発見の施設では石組遺構2基の紹介、山麓部の発掘調査2では陶器、白磁皿、擂鉢などが出ている。これからの章はまとめに入っていく。出土物の年代と特徴では十六世紀後半から十七世紀初めを想定している。次は西方城の戦国時代となる。もう一つの蔵に移ると西方城の戦国~江戸時代へとなる。展示はこれで終わりビデオの放映がある。基本展示はパネルであるが、出土遺物が多く出ているのは予想外であった。刊行物は総合調査報告書概要版の16ページの『西方城』が無料で配られている。西方城址は栃木市西方町にあり、2024年10月11日に国史跡に指定された。大規模城郭であり、十五世紀松から十七世紀前半まで使われていた。

 蔵の街市民ギャラリーは約二百年前に作られた市有形文化財の善野家土蔵を改造している。3つの蔵から成り、この蔵を紹介する小さい展示室もある。JR両毛線、東武鉄道日光線栃木駅から徒歩20分である。栃木市中心部は蔵の街と言われ、いたるところに蔵が残っている。寺社、旧跡等見所も多い。時間があればゆっくり回りたい。

2025年1月6日から2月2日まで開催

2025年1月26日見学

2025年1月30日記