友人と少し足を延ばして沼田市まで行った。今月7日にオープンしたばかりの開館記念企画展としての『土岐の殿様資料展』の見学である。沼田藩最後の藩主である土岐家の子孫が沼田市に寄贈した資料を主に51点で構成されている。古文書、文献中心であるが沼田藩邸復元模型や金小札赤糸威具足の他に沼田城絵図、大馬験、桔梗紋入鞍など一通り出ており、小大名(三万五千石)に関する展示としてはよくまとまっていた。ただ、企画展示室は狭く、一つのケースにつめて並べていたりしてもう少し余裕のあった方がよかった。刊行物は展示品目録のみである。ぜひとも図録あるいは土岐家資料の全体が分かる本を作って欲しい。
資料館は新築された市役所の中にある。通史を概観する常設展示室は広くゆったりしている。その分、企画展示室の狭さが気になった。沼田市は久しぶりだったので、この後沼田城址へ行った。徒歩でも5分で着く。城址というよりすっかり花の名所となっていた。せっかく新しい資料館が出来たのだから、城址や寺町を含む城下町を結ぶルートを策定して欲しい。資料館へはJR上越線沼田駅からバスで5分、また歩いても10分であるが坂を上がるのでやや遠い感じがする。
2019年5月7日から6月25日まで開催
2019年5月11日見学
2019年5月16日記