この館は年に二回以上行っているが、見学記は初めてである。なかなか記すようなテーマが無かったが、しばらくどこの見学記も書いていないので紹介することにした。タイトルは『武士の雅遊』である。大きく二つに分けられる。武士そのものと関連する美術である。前者は加藤清正像、足利尊氏願経、御馬印などが出ている。よくある甲冑、刀剣などは出ていない。古文書や肖像画などもう少し見たかった。後者はこの美術館の性格上、茶の湯、書画関連も多く、こちらの方が主な展示である。美術品から武士をみるという趣か。蘭渓道隆墨蹟、花生、茶入れなどが出ている。以上が展示室1であり、展示室2はドラマ便乗の『蔦屋重三郎』である。吉原細見などが並んでいる。刊行物は出品目録のみである。
美術館は五島慶太の収集した美術品を中心にしており、経典、陶磁器、絵画等多彩である。広大な庭園もある。展示室は二つのみであり、常設の展示は無い。東急電鉄大井町線上野毛駅から徒歩5分である。
2025年9月2日から10月19日まで開催
2025年9月9日見学
2025年9月14日記