7月2日に『浮世絵ガールズ・コレクション』を見学した。今どきのテーマである浮世絵とガールズなのでいつもより混んでいた。同時期に開催されていたのが特集展示の『覇者たちの中世』である。全く予想していなかった展示であり前後期に分かれているとのことだったので、この時は短時間の見学であった(『近世の上皇の御召し物』も開かれていた)。改めて後期の展示を見に行ったので今回はこちらの方の紹介である(『江戸時代のデザイン帖』も同時開催)。24点の中世文書であり、前期と同一なのは10点である。重要文化財の久我家文書を中心として白河結城文書、吉田家文書など全て大學図書館蔵である。足利尊氏、義満、義政、義昭の歴代足利将軍や織田信長、豊臣秀吉、徳川家康そして北条氏政の名も見られる。後醍醐天皇、後陽成天皇の文書も出ている。コンパクトながらさすが國學院大學は良いものを持っている。釈文、書き下し文もそれぞれついている。残念ながら刊行物は何もなかった。なお、2016年に『中世の古文書をよむ』という企画展が開かれていたので、今回はそのダイジェスト版とも言える。
2019年6月29日から8月25日まで開催
2019年8月1日見学
2019年8月7日記