壬生町立歴史民俗資料館見学記

ピンポイントで行くかどうか迷っていたが、友人に誘われたので渡りに船と『鳥居元忠展』を見てきた。元忠といえばメジャーではないが、さりとて戦国時代を考える上で欠くことの出来ない武将である。サブタイトルに「山城伏見ノ別レ」とあるように伏見城での討ち死には著名である。なぜ壬生町での開催かというとその子孫が紆余曲折があって壬生藩主三万石の大名で廃藩置県を迎えてからである。展示数65点である。見慣れた元忠の肖像画、甲冑や元忠宛の文書をはじめ、伏見城図や伏見城出土瓦など元忠のかかわった合戦の資料もある。他に元忠自刃ににまつわる畳塚やを元忠祭神とする精忠神社の祭礼記録に関する資料も多い。展示室が広いので余裕のある配置となっている。刊行物に図録と出品目録がある。但し、図録はA4版であるが、横幅が少し短いのが変わっている。

資料館は年一回の企画展開催時には常設展示室を転用している。展示室自体は3部屋あるので、一部だけでも壬生町の通史展示に残して欲しい。壬生城址公園の一画に図書館、中央公民館とともにあるが、城址を普通の公園にしてしまったのでせっかくの土塁、水堀などが生かされていない。東武鉄道宇都宮線壬生駅から徒歩10分である。古い町並みは残っていないが、城下町、宿場町(日光西街道)の雰囲気は味わえる。

<h3>2017年2月4日から3月19日まで開催</h3>

見学日
2017年2月11日
2017年2月20日