浜松市博物館見学記2

 静岡県から一旦愛知県に入り、また静岡県に戻ってきた。相変わらず雨空である。タイトルは『家康伝承と浜松』である。テーマ展なので特別展の半分、一部屋のみである。計38件で構成されている。第1章は浜松城在城期の徳川家康であり、浜松城址、二俣城址、高根城址などからの出土遺物が並んでいる。第2章は近世・近代の徳川家康像で、德川十六将図、遠州味方ヶ原合戦図等が出ている。将図や合戦図など違いの分かる解説が欲しかった。近世においてすでに伝承が多く存在していた。第3章は現代の徳川家康像である。伝承にまつわる忍冬酒、浜名納豆などが展示されている。直接の刊行物は無いが、前回の特別展『三方ヶ原の戦いと家康伝承』(2022年10月~12月)を一部引き継いでいる。その図録は刊行されている。また、今回と同名の冊子も出ており、市内の伝承をコンパクトにまとめている。なお、開催期間は9月までと長く、ドラマに便乗した催しといえる。『家康ゆかりの地 中区編』パネル展も同時開催である。

2022年12月24日から2023年9月24日まで開催

2023年1月14日見学

2023年1月23日記