タイトルは『北条氏康伝』、没後450年の企画である。三代氏康を主人公とした展示は珍しい。開幕早々見学したが、図録は未刊であった。いつものことながらその場で入手出来ないのは残念である。終了後にやっと購入したが、すでに記憶が曖昧になっている。最初に氏康、早雲(伊勢宗瑞)、氏綱の肖像画(模)が出ている。古文書がメインの展示であり、氏康の朱印状、書状、北条氏の着到状、虎印判状が多数並んでいる。その他に氏政の書状などもある。文書以外では三増合戦図2点、刀剣3振がある。最後の方では小田原城下からの十六世紀の出土遺物が多数出ている。金箔かわらけ、陶磁器などである。建物の構造上、一方通行なので、ゆっくり見れないのが難点であった。特に古文書は見応えがあり原文書も多く釈文も付いているが、古文書に適した展示方法を考えて欲しい。刊行物は図録の他に特別講演会資料がある。
2021年12月18日から2022年2月28日まで開催
2021年12月19日見学
2022年3月14日記