友人と栃木県内、群馬県内の資料館を四か所回ってきた。いずれも小規模であり見学記もどうかなと思ったが、今どきのテーマを取り扱った一ヶ所を紹介する。タイトルは『中世宇都宮の人々と祈り』、シリーズである「宇都宮の城主を探るⅤ」となる。宇都宮氏や村落の信仰、祭祀を取り上げている。最初は宇都宮氏と信仰である。清巌寺の鉄塔婆拓本、宇都宮家弘安式条などが出ているが、宇都宮氏と関係が深い二荒山神社(宇都宮明神)のことをもう少し説明して欲しかった。次の村落内で行われた祭祀では野高谷薬師堂遺跡や長岡百穴A遺跡の墨書土器、大町遺跡の穴アキかわらけが展示さている。次のコーナーでは五輪塔の空風邪輪、火輪や板碑などの石造物、経塚から出た経筒等が出ている。刊行物はリーフレットがある。14ページと薄いが、企画展ごとに発行されているのはありがたい。
2022年2月6日から3月21日まで開催
2022年2月23日見学
2022年3月2日記