この館には数回行っているが、見学記は初めてである。今回も『武具 ゾクゾク!』というタイトル、「学習院大学史料館コレクション」というサブタイトルであり、独特の用語を持つ甲冑の展示ならパスしようと思った。見てみると甲冑は2領のみであとはもろもろの武具であった。展示室は狭く、参考出品4件を含めて計32件で構成されている。最初に下館藩家老牧家史料が並ぶ。薄紫糸威二枚胴具足、黄麻地星宿模様陣羽織などであり、母衣串は珍しいものである。他に紺糸威二枚胴具足、スナイドル銃、ミニエー銃があり、以外に刀剣は脇差1振のみであった。学習館らしいものとして和様臨画帖、行軍演習風景などが出ている。図録はないが、館報のミュージアム・レター41が代わりとなっている。他に列品一覧がある。
史料館は一部屋だけであり、年2回の企画展のみ開かれている。学習館の長い歴史、また大名、華族らしい史資料など独特の存在であるので、ぜひ常設展示室を作って欲しい。大学はJR東日本山手線目白駅の目の前に位置しておりロケーションは大変良いが、史料館へは徒歩5分かかる。
2019年10月5日から12月7日まで開催
2019年10月8日見学
2019年10月16日記