今回は『横浜のお台場』といって台場がテーマなので見に行った。サブタイトルは「発掘に見るコウモリ台場とその時代」であり、「平成30年度 横浜の遺跡展」としての展示である。図書館の中ということで期待していなかったが、規模は小さいなりにまとまっていたので紹介することにした。横浜市域にも台場がいくつか築かれたが、唯一残っているのが神奈川台場である。4ケースのみのスペースであり、出土遺物計35点のうちのもの28点が神奈川台場のもので陶器、ガラス製品などである。他の7点は品川台場(第五)遺跡からであり、カスガイ、銃弾の金属製品が6点、土台木(胴木)が1点である。以上が実物であり、あとはパネルで発掘成果を中心に紹介している。絵図、写真を使い詳しい内容なので参考になる。ただこれだけの展示であるが、神奈川台場を単独で扱ったものとしては最初であろう。刊行物は展示資料目録のみであるが、パネルを活字化した冊子があればよいと思った。
図書館の地下一階には横浜市史資料室がある。図書館は京浜急行電鉄日の出駅が最寄り駅であり徒歩5分である。JR根岸線桜木町駅からだと徒歩10分かかる。なお、神奈川台場址は神奈川区にあり、京浜急行電鉄金川駅から徒歩10分である。今は所々に石垣が残っているのみで、主要部は地下に眠っている。
<h3>2018年11月20日から12月16日まで開催</h3>
- 見学日
- 2018年11月25日
- 記
- 2018年12月5日